外科的根管治療(歯根端切除術)について
VIDEO
精密な技術が必要な外科的根管治療 だからこそ専門医の私に お任せください
日本歯科保存学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
高林 正行
Takabayashi
Masayuki
経 歴
2010年
昭和大学歯学部 卒業
2011年
昭和大学歯科病院 臨床研修終了
昭和大学歯科病院 歯内治療科 入局
2015年
昭和大学歯科病院 歯内治療科 医局長
2018年
昭和大学歯科病院 歯内治療科
診療科長補佐
2020年
昭和大学歯科病院 退職 客員講師へ
2021年
東京都文京区にて
高林デンタルオフィス東京 開院
所属学会
日本歯科保存学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会 認定医
日本歯内療法学会 専門医
受 賞
2015年
昭和大学歯科病院 病院長賞受賞
2017年
㈱モリタ主催 日本歯科保存学会春季学術大会 窩洞形成コンテスト 1位
2021年
Doctorbook academy 第三回ケースレポートGP 歯内療法セッション 優秀発表賞
出版刊行物 - 書籍
無理なくできる外科的
根管治療導入マニュアル(単著)
エンドの基本(共著)
エンド治療Q&A2020(共著)
エンド治療Q&A2022 臨床判断の為のエビデンスブック(共著)
執筆
無理なくできる外科的根管治療導入マニュアル 2020年 インターアクション株式会社
患者と歯科医師を困らせない歯内治療 Vital Pulp Therapy、Regenerative Endodontic Treatmentの先を考える 歯界展望 135(3) 433-449 2020年3月
エンド治療Q&A2019 逆根管治療時の止血は、予後に影響しますか? 歯界展望 134(1) 110-111 2019年7月
エンド治療Q&A2019 逆根管治療時に超音波レトロチップを使用した逆根管充填窩洞形成を行うと、歯根切断面に破折が発生すると聞きましたが本当ですか? 歯界展望 133(5) 943-944 2019年5月
エンド治療Q&A2019 瘻孔や膿瘍がある症例は、治りにくいですか? 歯界展望 133(4) 719-720 2019年4月
WHITE CROSS ベーシック歯科臨床コーナー 外科的根管治療を臨床にプラスしよう!第1回「ここからチャレンジ・上顎切歯」 外科的根管治療を臨床にプラスしよう!第2回「もっと保存できる!大臼歯編」
講演
初めてでも失敗しない!外科的根管治療のすゝめ 2020年3月19日
歯髄腔狭窄を起こした歯に対して逆根管治療を行った症例 第17回歯内療法症例検討会 2020年9月6日
クラブダイヤモンド 高林正行セミナー 無理なくできる外科的根管治療導入マニュアル発売記念講演 2020年5月30日
Vital Pulp Therapy,Regenerative Endodontic Therapyの先を考える 第15回歯内療法症例検討会 2019年8月25日
外科的根管治療の適応基準 第7回歯内療法症例検討会セミナー 2018年3月18日
生活歯を含む3歯根尖含有病変への対応 第10回歯内療法症例検討会 2017年3月19日
学会発表
Treatment Outcome of Periapical Surgery at the Endodontic Clinic YAHATA Yoshio, TAKABAYASHI Masayuki , SAKAUE Hitoshi, HOSODA Syugo, MASUDA Yoshiko, MIYAZAKI Takashi Dental Medicine Research 33(3) 285 2013年11月30日
このような症状の場合には 外科的根管治療が必要です
外科的根管治療とは、通法の根管治療を行なっても改善が認められない場合や、そもそも通法の根管治療で改善が期待できない際に行われる治療法 です。根管は非常に複雑な形態をしています。
特に根の先数ミリは側枝や、根尖分岐と言った特殊な構造により通法の根管治療では対応できない形態のことが多いです。それらの根管形態を持つ歯に対しての治癒を期待するための次の一手です。
外科的根管治療中の歯根の切断面の写真
このように細い谷のようになっている根管を、通常の根管治療で対処するのは難しく、限界があるのです
外科的根管治療の治療方法について
歯根端切除術 +逆根管充填
外科的に歯根の尖端付近の歯肉を切開、剥離して歯根の尖端に直接アプローチすることで、複雑な形態である根の尖端を削除し根管の形態を単純化し、根の先から根管治療を行う方法です。根の先から根管治療をするので、逆根管治療と呼ばれています。
病変部の周囲の歯肉を切開、剥離し、根の先の病変を露わにします
病変周囲の炎症を起こした組織を掻き出し、根の先の複雑な形態の部分を削除します
レトロチップという特殊な器具を用いて、根の先から根管治療をします
根の先から、薬を詰めます(逆根管充填)
逆根管充填のあと、隙間などがないかマイクロスコープでチェックします。このあと切開部を縫合して終了です。
術後6ヶ月で治癒が得られました。
意図的再植術下での歯根端切除+逆根管充填
骨の厚みや、頬の粘膜の存在、根の先近くの太い血管や神経管の存在により、上記の治療が行えない場合に行われます。上下顎の大臼歯や、太い神経管の出口が近い下顎の小臼歯に適応されることが多いです。
一度抜歯を行い、口の外で逆根管治療をおこなってから、抜いた歯を歯列に戻します。
右側下顎第2小臼歯の症例。根尖に触れるかどうかの位置関係で太い神経管の出口があったため、切開や骨の削除を伴う方法が行えなかったので意図的再植術下での歯根端切除+ 逆根管充填で対応した
周りの組織を傷害しないように愛護的に抜歯を行う
根の先の複雑な形態の部位を削除する
根の切断面を染色し、未処置部がないか、歯根破折がないか、その他の治療の予後に影響がある問題がないかを精査する
根の先から根管治療を行い、逆根管充填を行う
逆根管充填を行った状態、この後に元の位置に再植する
外科的根管治療を行うことによってみられる改善
外科的根管治療を行うことによって、通法の根管治療で改善不可能な部位の処置が行なえます。
通法の根管治療の成功率は約40%〜80%と言われていますが、外科的根管治療の成功率は90%を超えるとされており、通法の根管治療と併せ外科的根管治療が適切に行えると全体でみて90%近い歯内疾患のコントロールが行なえます 。
外科的根管治療で大切なこと
どれだけ質の高い通法の根管治療を行っても、改善が見られない歯が一定数あります。これは、術者の技量によるものもありますが、我々歯内療法・根管治療専門医レベルが対応しても改善が見られない場合は主に歯の解剖学的な問題による所がほとんどです。
歯の神経(歯髄)の入っている根管というスペースは非常に複雑な形をしており、通方の根管治療では治療の限界があります。なので、歯の保存のための次の一手として外科的根管治療は歯内療法・根管治療専門医にとって必須の治療技術となります 。
近年患者様にも歯の保存の重要性の認知が広まってきたと感じており、外科的根管治療のニーズも増えてきている実感があります。
私は外科的根管治療こそがこれからの社会で歯の保存の可能性をあげる事に直結する治療技術だと確信しており、外科的根管治療の必要性、重要性について数多くの執筆や講演を行っています。それに伴い経験も非常に豊富ですので、安心安全納得の治療の提供をお約束します。
上顎右側中切歯に対して行われた外科的根管治療術後4日で、抜糸の際の写真
外科的根管治療後 1年経過時の写真。
歯肉も非常によく治ってくれています。パット見、どこを切開したかわからないくらいになっていると思います。
外科的根管治療の注意事項
外科的根管治療の後は、痛みや腫れが間違いなく起こります。また、それに関わらず治療後内出血を引き起こすことがあります。術後はなるべく安静にできるようにお約束を調整いたします 。